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★自己紹介
私は2019年に日本に来て、語学学校に1年間通いました。その後、2020年から2年間、ドレスメーカー学院の服飾造形科で、縫製などの服の基本知識と、ファッションデザインやファッションビジネスの基礎を学びました。
専門学校を卒業後は、より高度な知識を身につけたくて、文化ファッション大学院大学に進学しました。現在、ファッションクリエイション専攻、ファッションデザインコースの2年生で、来年3月に卒業の予定です。
★日本に留学した理由
家族は5人で、父母、姉、私、そして妹です。
私は幼い頃から日本のアニメや漫画が大好きで、特に「名探偵コナン」の大ファンです。その他にも、日本の料理、お寿司やすき焼き、焼き肉も大好きです。
中学を卒業して高校に行く前、日本に短期間留学したことがあります。そのときのホストファミリーをはじめ学友たちも、日本人はとても親切だと思いました。
日本は春夏秋冬の四季があって、それぞれの季節の自然には特別の美しさがあります。
そうした景色と優しい人々から、たくさんポジティブなエネルギーをもらって、また日本に留学したいなと思いました。
日本は、アート、伝統的な技術、最先端の技術、ファッションなどがとても豊かな国で、日本のファッションに憧れました。
中でも、issey miyake、mame kurogouchi、CFCLの高橋悠介さんの3人は、私の好きなデザイナーです。
★専門学校で作った作品
日本のファッション教育の特徴の一つは、日本ではデザイナーも、まず縫製を学ばなくてはいけないことです。私も専門学校の1年生のときは、スカート、シャツ、パンツ、それにジャケットとスカートのセットアップをすべて自分で縫製しました。
2年生になると、各パーツではなく全体感、何を表現したいか、ということを重視します。私は伸縮性のある生地を使った作品にチャレンジしました。またデザイナーさん、モデルさんとコラボして、ファッションショーのビデオを作りました。卒業制作では、自分で柄を描いて工場で染めてもらって、生地から作品を作りました。
★大学院での研究課題
大学院1年生のときは、タイのオーガニック素材と、ゴミを無くするゼロ・ウェイストのテキスタイルメーカーさんからいただいた生地を使って、それを自分なりにどういう形にできるか、どういう加工ができるのかを研究して、いろいろ作品を作りました。銀箔の加工やニットプログラミングも研究しました。
2年生になって、先生から「ファッションは時代を映す鏡だ」ということを教わりました。現在は、新型コロナが終息に向かって、人々は遠くに住む家族や周りの人、自然との「再接続時代」に入っていると思います。タイのお寺では、さまざまな陶器の破片をモザイクのようにくっつけて、独特できれいな装飾にしています。そのように、私も途切れた絆を「再接続」して、新しいすてきな物を作りたいと思っています。
★タイの文化
タイの人口は約6.600万人、首都はバンコクです。私はバンコクの出身です。タイの人はバンコクのことを「クルンテープ・マハナコーン」と呼びます。「天使の都」という意味です。
タイは、92%の人が仏教を信仰している仏教の国です。ただ、タイの仏教は日本と少し違って、「上座部仏教」と呼ばれているものです。お寺は3万5000か所以上あります。タイの人々の穏やかな笑顔の背景には、仏教があると思います。
ヒンドゥー教もタイの人の生活に溶け込んでいます。タイには古来、森林や巨樹、土地、家屋など、至るところに精霊が住んでいるという信仰があり、「サーン・プラプーム」といって、さまざまな場所に、日本の祠のようなものを祀る風習があります。
また生活文化の面では、中国から多大な影響を受けています。特に陶器づくりや食文化において顕著です。世界で最も大きな中華街はバンコクにあります。
★米山奨学生になって変わったこと
ロータリーの奨学生となって、いろんな国から来た留学生たちとも出会って、日本語だけでなく、さまざまな国の言語も勉強できて、自分でも言語力が上達したと感じました。人の前で話す機会も増えて自信がつき、コミュニケーション力も上がってきたと思います。
また視野も広がってきたと思います。これからは、世界的な視野に立って社会・環境に貢献したい、という思いが強くなってきました。
★これからの夢
*自分の持っている日本文化とタイ文化の知識、日本語とタイ語、英語の能力を活かして、グローバルに展開している日本のブランドの力になること。
*将来、自分のブランドを立ち上げ、日本とタイや世界の伝統技術を支えながら、世界中の人々の生活を豊かにすること。