卓話概要

2024年09月17日(第1868回)
山の手東グループガバナー補佐
青柳薫子氏

ロータリーで繋がる

★「ロータリーのマジック」
 本日は、国際ロータリーの推進事項である「行動計画の推進」について、そして2750地区の新しい取り組みである「ロータリー・ファミリー支援委員会」の活動についてお話を申し上げます。
 今年度の国際ロータリーの会長ステファニー・アーチックさんのテーマは、「ロータリーのマジック」です。
 ロータリーのビジョン声明は、「私たちは、世界で、地域社で、そして自分自身の中で、持続可能な良い変化を生むために、人びとが手を取り合って行動する世界を目指しています」です。
 アーチック会長は、このビジョンの実現を目指し、4つの戦略的優先事項からなる行動計画の推進、そしてDEIへのコミットメントを広げることを強調されています。

★「飛び立とう!原点を心に」
 今年度の2750地区ガバナーは、山の手東グループ、東京恵比寿ロータリークラブ所属の伊藤千恵さんです。
 地区スローガンは、「飛び立とう!原点を心に」です。ロータリーの原点を大切にしつつも、時代の変化に柔軟に対応した変化を起こすことを目標とされています。
 国際ロータリーの新しい取り組み、行動計画に基づいたクラブ戦略計画、および3-year goalsの継続性、一貫性のあるクラブ支援を行うご方針です。

★戦略計画立案ガイド
 アーチック会長、伊藤ガバナーが強調されている「行動計画の推進」について、現在の戦略計画立案ガイドは、次の4つのステップからなっています。
①クラブの現状を分析
 クラブの長所や短所のリストアップ、地域社会にある機会や課題を特定する。
②クラブ・ビジョンを作成
 クラブの特徴を特定し、3年~5年先のクラブのあり方を考え、自分のクラブをどんなクラブにしていきたいかという未来の方向性を提示する。
③計画の作成
 クラブ・ビジョンを達成するために、クラブにとっての機会や課題に焦点を当て、具体的な計画を立てる。
④進捗状況の確認
 継続性が重要ということから、3年間の目標を立てる。戦略計画をクラブで共有して定期的に見直していく。

★戦略的優先事項
 4つの戦略的優先事項については、
①よりインパクトをもたらす
 地域社会のニーズを反映したより効果的なプロジェクトを考える。
②参加者の基盤を広げる
 会員に限らず、家族や仲間、他団体、地域社会と一緒に協力してロータリーの奉仕活動を体験してもらう。
③参加者の積極的な関わりを促す
④適応力を高める
 従来の形から、変化、進化をさせて、よりやりやすい、効率的に物事を進める計画。
 クラブの目標を設定するときには、この4つの優先事項を意識して立てること。効率的にクラブの基盤強化につながるということで、ロータリーでは「行動計画の推進」と呼び、強調事項としています。

★DEIについて
 ロータリーは、すべての人と、尊厳と尊重をもって接し、あらゆる人の声に耳を傾けられるように、親睦、奉仕、リーダーシップの公平な機会を設けることに力を注いでいます。
 多様性(Diversity)
 公平性(Equity)
 包摂性(Inclusion)

★ロータリー・ファミリー支援委員会
 ロータリーの学友が、ロータリーと再び繋がる機会を作っていこうという取り組みで、2021年、当時の三浦眞一ガバナーは、「ロータリー・ファミリー支援委員会」を立ち上げられました。
 その目的は、ロータリー・プログラムを通じて研鑽を重ねた学友が、プログラム終了後もロータリーと繋がっていけるように支援をすることです。プログラムの枠を超えて、世代を超えて、ロータリー・ファミリーの輪を広げていきます。私はスタート年度から2年間委員長のお役を務めさせていただきました。
 ロータリーの学友に目を向けていただくために、学友の今の活躍を紹介した「ロータリー・ファミリー・ボイスD2750」というインタビュー記事のコンテンツを作っています。
 また委員会では、さまざまなプログラムが終了した学友、現役奨学生、ロータリアンやローター・アクターが一堂に集まって繋がる機会として「ホームカミング・デイ」を企画・実行しています。
 私はロータリー・ファミリー支援委員会の活動を通じて、新しい時代・価値観に触れて、多くの新しい気づきを得ることができました。これからもロータリーのネットワークと絆を大切に、平和な社会に向けて活動を進めていきたいと思っています。