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★最期まで自分の人生に責任を持とう
誰にでも必ず「死」は訪れます。だからこそちゃんと「終活」のことを考えましょう。死ぬときのことを考えるのは決して後ろ向きなことではありません。むしろ、死ぬときのことを考えることは、「生きる」ことを考えることだと私は思っています。つまり最期まで自分の人生に責任を持とう、ということです。
私自身は、「日本は1億総おひとりさま 時代」だと思っています。
それには自分が認知症になると認識して対応するしかありません。まずは何を備えれば安心なのか考えてみましょう。そして終活の知識をしっかり持ちましょう。
★「終活」って何ですか?
「終活」という言葉が浸透したのはいいことだと私は思っています。
就職するときの「就活」は、仕事を得ればそれがゴール。「婚活」は結婚すればゴール。では「終活」って何ですか?
皆さんは、たとえば「断捨離すること」「エンディングノートを書くこと」「遺言書を書くこと」などとおっしゃるのですが、実は「終活」には定義がないのです。
そこで私が考える「終活」というのは、
「自分で決められなくなったときに、自分の代わりに誰に意思を決定してもらうのかを決めて、託すこと!」
ということです。言い換えると、
「誰かがなんとかしてくれるではなく、自分で責任を持つ!」ということです。
★「住まい」は生きる基盤
「住まい」は生きる基盤です。人は最期まで 「どこか」に住みます。持ち家、賃貸、もしくは施設。施設には以下のようなものがあります。
【民間施設】
介護付き有料老人ホーム/住宅型有料老人ホーム/サービス付き高齢者向け住宅/グループホーム
【公的施設】
ケアハウス/特別養護老人ホーム/介護老人保健施設/介護医療院(介護療養型医療施設)
ただし、それぞれの施設は、「自立」「要支援1~2」「要介護1~2」「要介護3~5」「認知症」など、程度によって受け入れが異なります。
★「持ち家」で考えるべきポイント
人は最期まで 「どこか」に住むといっても、皆さんそれぞれ思いがあるわけです。中でもいちばん多いのは、「最後まで自宅(持ち家)で過ごしたい」です。
でも、考えていただきたいポイントがあります。
①その住まいは高齢者向きになっていますか?
②いまその家は築何年ですか?
③2階のお部屋を使っていますか?
④介護が始まったときに便利な間取りですか?
⑤2階リビングのお宅、大丈夫ですか?
⑥家中の荷物、全部必要ですか?
結局、引っ越しが面倒なだけでは…?
今日がいちばん若い日です!
だから早めに人生の後半戦をデザインする必要があります。
①高齢者に優しい建物か?
②自分が亡くなるまで建物は大丈夫か?
③経済的にも大丈夫か?
④自分が亡くなった後のことも考えているか?
これらの備えがない人は、人生後半戦で惨めな結果になってしまいます。
★家族・親族に求められる役割
自分自身で判断ができなくなると、「主役は家族になる」という原則があります。
あなたの意思決定を、無条件で家族に任せてもいいですか? 家族がいてもいなくても、あなた自身の人生の幕引きを、あなた自身で決めたいとは思いませんか?
あなたの「自己決定=尊厳」を、信じて託す相手をあなたが選ぶのです。
*家族・親族の誰かに託すのであれば、きちんと伝えておくべきです。
*第三者の専門家や団体に託すのであれば、きちんと契約すべきです。
そのためには、「自己決定=尊厳」の洗い出しからスタートです。
★トラブル事例
こういった思い込みがトラブルの原因になります。
*子どもがいるからとにかく大丈夫!
*治療方法をエンディングノートに記載して安心!
*見守りサービスを使えば安心でしょ!
*お金さえあれば賃貸も借りられる…はず!
*葬儀社の互助会に入っているから安心!
*老人施設に入れば家族に迷惑かからない!
★今日からできること
*玄関の内側や冷蔵庫に「緊急連絡先とその電話番号」を記載して貼る。
*スマホケースに自分の名前、緊急連絡先、その電話番号を入れておく。
*写真付きの身分証明書を常に携帯。
*自分の個人情報を行政・福祉・家主(管理会社)と共有する。
*自分の最期の時のためにお金を準備しておく(貯める)。
*自宅の仏壇、お位牌どうするか考えておく。