卓話概要

2020年08月18日(第1733回)
ガバナー補佐
伊藤千恵氏

ロータリーの新時代を迎えて

★山の手東グループ11クラブの合同例会
 今年度も、山の手東グループ11クラブの合同例会を開催する予定で進めています。日時は2021年3月9日(火)12:30~14:00、場所はウェスティンホテル東京です。
 テーマは「変化への柔軟な対応」を考えています。NTTの澤田純社長に卓話をお願いしています。
 コロナの状況によっては、開催方法も柔軟に対応しなければいけませんが、皆様ぜひご参加ください。

★第2750地区・山の手東グループ
 国際ロータリー第2750地区は、第2ゾーンであり、第2地域に属し、東京都南部の8つのグループと、グアム、サイパン、ミクロネシア、パラオをはじめとするパシフィックベイスングループ、それを含む9つのグループで構成されています。
 会員数は、5月末現在の数字ですが、国内89クラブで4,544人、地区98クラブで4,813人。うち女性会員が、国内で478人(10%強)、地区全体で554人(11.5%)。外国人も多い、多様性のある、日本のリーディング地区とも言われている地区です。
その中の我々山の手東グループは、会員数675人、うち女性会員が123人で18%強と、我が国の中でも女性会員の比率が高く、年齢層も幅の広い、ダイバーシティの進んだグループです。

★クナークRI会長・福原ガバナー
 本年度のRI会長は、ホルガー・クナークさん、ドイツの方です。掲げられたテーマは、「ロータリーは機会の扉を開く」です。
 今年度、第2750地区のガバナーをお務めになるのは、東京銀座ロータリークラブの福原有一さんです。「バリアフリー・マインド」を提唱しておられます。9月15日のガバナー公式訪問にて、福原ガバナーより詳しくお話があると思います。

★4つの優先事項
 皆様も痛感しておられると思いますが、今は大変革期です。社会の変化を受けて、ロータリーも変化しなければなりません。それを踏まえて、2019-20年度に新しくなったロータリーの戦略計画についてお話しさせていただきたいと思います。
 この戦略計画の基にあるものは、2018-19年度に発表されたロータリーの新しいビジョン声明です。その声明とは、「私たちは、世界で、地域社会で、そして自分自身の中で、持続可能な良い変化を生むために、人びとが手を取り合って行動する世界を目指しています」というものです。
 そして、このビジョンを達成するための行動計画として、次の4つの優先事項が挙げられています。それがロータリーの戦略的優先事項と目的です。
1. より大きなインパクトをもたらす
* ポリオを根絶し、残された資産を活用する
* ロータリーのプログラムおよびロータリーが提供する体験に焦点を当てる
* 活動成果を挙げ、それを測る能力を高める
2. 参加者の基盤を広げる
* 会員基盤と参加者の基盤を広げ、多様化する
* ロータリーへの新しい経路を創り出す
* ロータリーの開放性とアピール力を高める
* インパクトとブランドに対する認知を築く
3. 参加者の積極的なかかわりを促す
* クラブが会員の積極的参加を促せるよう支援する
* 価値を提供するため、参加者中心のアプローチを開発する
* 個人的/職業的なつながりを築くための新たな機会を提供する
* リーダーシップ育成およびスキル研修を提供する
4. 適応力を高める
* 研究と革新、および進んでリスクを負うことへの意思を奨励する文化を築く
* ガバナンス、構造、プロセスを合理化する
* 意思決定における多様な考え方を育むために、ガバナンスを見直す

4つ目の「適応力を高める」というのは、変化というものに対して、積極的になりましょう、ということです。今回のコロナ感染拡大で例会ができない状況になり、無理やりでもインターネットを使わざるを得ない、などという事態となりました。今回のようなことがなければ、なかなか体制を変えることはできないものですが、あえて新しい組織、やり方を考えて適応していく、力を持ったロータリーとなりましょう、ということです。
 それぞれのクラブが、それぞれの形で新しいロータリーの追求と創造に前進し、魅力的なクラブづくりに取り組んでいきましょう。
 折しも今年は日本のロータリーが100周年を迎える節目の年です。今年度がロータリーの新しい時代の礎を築く年度と捉え、認識を新たに取り組む第一歩となるのではないでしょうか。