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★「THE WORLD AHEAD 2026」
英国の経済専門誌『The Economist』は、毎年11月中旬に発行される号の表紙に、翌年の注目すべき事柄をイラストとして盛り込みます。「THE WORLD AHEAD 2026」(2026年の世界はどうなる?)はどうだったでしょうか。
2026年はワールドカップ開催の年で、地球全体が一つのサッカーボールです。回転するサッカーボールの上で、トランプ、プーチン、ゼレンスキーなどの政治家、ミサイル群、戦車、ロボットが揺れています。株価を表すグラフも上下動の波が大きく、全般に不安定な状態です。こうしたなか、世界の指導者たちは、なんとか秩序を保とうと苦心している様にみえます。
★2026年の政治
同紙HPに、レポート「2026年注目すべき10のトレンドとテーマ」が掲載されています。
1.米国建国250周年
11月中間選挙。トランプ氏による威圧的な政策、関税、大統領令による統治が続く
2.地政学的な漂流
米中の新冷戦、米中露のブロック経済の動きが続く。トランプ氏の本能に基づいた取引的アプローチで国際秩序は漂流する
3.戦争か平和か?
一触即発。戦争と平和の境界線上にある
4.欧州の試練
欧州は、国防費を増額し米国の支持を維持しなければならない。緊縮財政は極右政党の支持を刺激する。自由貿易と環境保護は両立しない
5.中国の好機
南半球主体に世界的な影響力を高める。大豆など、トランプ氏と戦術的な取引を行う
6.経済への懸念
関税は世界経済の成長を鈍化させる。FRB議長交代が政治利用されれば市場と対立する
7.AI(人工知能)への懸念
バブル(AIインフラ支出)が崩壊すれば、米国経済そして世界経済に広範な影響を与える
8.気候変動の様相は複雑
9.スポーツの価値観
10.オゼンピック(糖尿病治療薬でダイエット効果も期待できる錠剤)
★2026年の世界経済、3大リスク
(1)AI投資ブーム
AIによる経済的恩恵は地域によって大きく異なる。経済成長への貢献は米国中心で、欧州は遅れている。英国のマクロ経済調査会社Capital Economics社の推計によると、昨年上半期でAIインフラへの設備投資によって、米国のGDP成長率が約0.5%押し上げられた。2026年の米国経済の成長率が2.5%に達する可能性もある。
(2)米中対立の長期化
2025年10月末、習近平国家主席とトランプ大統領の間で、関税について合意した。しかし、関税戦争に終止符が打たれたわけではない。2026年は、米中経済の亀裂が予測不可能な形であらわれる年になる。
(3)財政リスクの増大
欧米主要国の財政は、持続不可能な軌道に乗っている。高水準の債務負担を背景に、巨額の財政赤字を抱えている。「公的債務はどの程度まで大丈夫なのか」について、明確な閾値は存在しない。
一月半ば、高市首相がイタリアのメローニ首相と会談したことは示唆深い。就任当初、財政拡大方針だったメローニ首相は、その後、財政規律重視に転換して高い評価を受けている。
GDP成長率(実質)
(1)世界経済(3.3%、米中アジア牽引(AI・DX))
26年は上期減速(関税影響)、下期回復
(2)日本経済(0.7%、内需主体に減速)
26年度は設備投資(ソフトウェア)○、政府支出(景気下支え)○、輸出(関税)△。対米投資(5,500億ドル)の内容次第で下押し
個人消費/日本は、米国と同様に内需型経済
期待インフレ率(1年後)は、購入頻度の高い食料品の値上げの影響を受けて高水準である。企業の価格設定の積極化にも留意したい
収入予想(1年後)では、「変わらない」が依然として過半を占めている
為替
(1)米国ドル、日本円ともに下落
現政権の方針(アベノミクスの継承)によって円安加速、この半年で1割減価した
(2)円安圧力大きい(基本ケースは緩やかな円高)
基本ケースは、日米金利差の縮小により、26年末に150円前半、27年末に140円前半の緩慢な円高。ただし、日本政府の財政拡大方針による影響など円安圧力が大きい
長期金利/日銀の政府との対話と独立性
日銀は、政策金利を25/12に0.75%に利上げ。26年に1~2回の利上げで1.0~1.25%へ。10年物国債利回り(長期金利)は、2%台に上昇。財政懸念が一層高まれば、さらに上振れ
人手不足
(1)人口減と反移民
全人口に占める外国人の割合は、日本が20年時点約2%とOECD平均の約11%に比べかなり低い。ただ足元の上昇率は高く、OECD並みに達する時期は、2040年頃になる見通し
(2)日本における外国人活用
外国人労働比率は全産業4%、欠員率は全産業3%。業種によるバラツキが大きい